人材確保【2020-03-02更新】 | 調布の不動産のことならサイトーハウジング

ブログ「人材確保の苦労」　2020-03-02

もう少し独立開業時の苦労話をさせてもらいましょう

会社は出来上がっても働いてくれる人がいないと困ります
不動産業は物件の案内で外へ行くのが仕事ですから人が必要なのです

実はこれに一番苦労するのでした

もちろん当てもなく開業を考えた訳もなく
以前より打診していた人に正式にお願いをします

会社の設立準備が進むころ
食事をしながら「一緒に働いてくれないか」とお願いをします
大手の会社に勤務している同年代３０歳の男性でした
独身で自宅から通っている一人息子さんでした
仕事を通して数年の付き合いはありましたが現在の勤務先は安定した会社です
こちらはある意味全く先が見えない赤ん坊の会社です
もちろん二つ返事というわけにはまいりません
しかし自分としては彼しか考えていませんでした

そこには「経験者は雇いたくない」という考えがありました

というのもこの業界は個人経営や家族経営による少人数の会社が殆どでした
今でこそ大勢の営業マンを歩合制で雇いイケイケの営業を行っている会社も少なくありません
自分の考えはそちらではなく
修行させてもらった「街の不動産屋さん」を目指していたのです

「この業界のクセ」の無い人が良かったのです

自分の想いを伝えました

彼は「少し考えさせてください」と１週間以内の返事を約束してくれました
二日後だったと思います
「働かせて頂きます」の返事をくれました

その後宅地建物取引士の資格を取るまで１０年間働いてくれました
全くの未経験から仕事を覚え
決して器用な性格ではなかったけれどお客様からの信頼も厚く
創生期の会社を支えてくれました
今でも不動産業界で頑張っていると聞きます
大変感謝しています

彼が働いてくれた１０年の間に業務も忙しくなり
さらなる人材が必要となります
ところが
入っては辞め入っては辞めが数人続きます

我々の仕事はお客様に信頼されて本音を聞き出し
その人の希望に添った物件を的確に紹介し契約して頂く
こちらもお客様を全面的に信用し
いざという時自分が責任を取る覚悟でお客様と接する
そのあたりが難しかったのでしょう
自分としては譲れない部分だったのでなかなか人材確保には苦労しました

今ではしっかりとその想いを理解し
さらに深くお客様との関係を築いてくれているスタッフは
１０年を超えて働いてくれています。


つづく
 

ページ作成日　2020-03-02