支部役員会出席【2021-07-26更新】 | 調布の不動産のことならサイトーハウジング

ブログ「宅建協会役員になる」支部役員編Part2　2021-07-26

平成9年4月の支部定期総会に於いて役員に任命された私は
文字通り右も左も解らないまま初めての役員会出席のため支部事務所に向かいました

支部事務所の扉を開けると２０名を超える新役員の方々が座れるよう
長机に椅子がキッチリ並べられています
ここに皆座れるんだろうかと思われる程の窮屈な配置です

すでに半分の役員の方々が着席されています
自分は新人なので末席に座っておこうと議長席と思われるところから一番遠い席に腰を降ろしかけたところで
「こっちこっち」
と声を掛けられ中程の席に促されます
どうやら席は決まっているようです

程なくして全員が着席します
ぎゅうぎゅうの会議室はタバコの煙と楽しそうな笑い声で充満しています
おそらく他の役員達はみな顔なじみなのでしょう

私はと言うと
レジュメには第一回理事会と書かれているので
自分は「理事」なんだと初めて気付く始末です

専務理事の肩書きを持つ方が進行役として会議は始まりました

同じく定期総会で新支部長に任命された方が挨拶をされています
この業界に入った１０年前の挨拶回りでお目にかかった記憶がありましたが
その時とは別人のような気がします

支部全体で２００社を超える不動産会社が所属する
一癖も二癖もある社長達が２３人集まる支部役員の長になられた訳で
その責任と重圧で表情も声も変わって見えたのだとその時思いました

一通り簡単な自己紹介が済んだあと役員としての「役」が発表されます

当時の支部には１１の常設委員会が設置されていました
支部長をトップにして全ての委員会を統括する専務理事がいます
その下に総務委員会財部委員会を始めとする各委員会があります
つまり１１人の委員長と所属委員が配置されるのです

合計２３名の役職が決まり新期支部事業はスタートするのでした

私は財務委員会に配属され副委員長を拝命致しました
財務委員会と言えば支部の要
金庫番的な役割になります

副委員長ではありますが支部会計を理解しておかないといけません
もちろん会社の経理は理解していますが桁違いのお金の動きと
独特の勘定科目が複雑に絡み合っています
委員長にいろいろ教えて頂きながら必死で覚えたものでした

毎月一度の理事会が終了すると飲み会が待っています
これは必然です
毎回必ず行われるということです

「誘われたら絶対に断らない」主義を貫いている私ですから毎回出席です

当時の不動産会社の社長達は凄まじく飲みます
５０代６０代が中心ですから３０代の私はただただ連れて行かれるままです

まずは居酒屋で一杯 いや
いっぱい飲みます
次はスナックです
日付の変わる頃には皆できあがっています

唄い続ける人
とにかく騒ぐ人
説教する人と様々です
説教は勘弁なので
席から席へ移動する術を習得しました

しかしコレが自分の世界を広げてくれたのでした
先輩達の行きつけのお店を知ることが出来るからです
先輩と一度たずねたお店には必ずまた顔を出しておきます
改めて行くことで顔を覚えてもらえるのです
独立したてのころ飲み歩いて顔を覚えてもらう作戦が効率よく行えたのです

月に一度の理事会に出席して
その後の飲み会を楽しく過ごせば良いのかと思っていたこの頃には
２０年続く支部役員生活の苦悩は想像もつきませんでした


つづく

ページ作成日　2021-07-26