-
ブログ「ゴルフを始める 3」 2022-07-30
コースデビューがスコア142だった私でしたが
先輩の熱心な指導のもと136、128、120、113と順調にスコアを上げていきます
2年目になると普通に110を切れるようになり
いよいよ100切りか?というレベルまで来ました
コンペに参加しても同伴者にそれほど迷惑をかけなくなる様になり
ゴルフの楽しさを感じ始めていたそんな頃に大事件は起きるのです
その日は支部のコンペということで山梨県のゴルフ場へやって参りました
しかもプレー後に石和温泉で一泊するという
宴会&宿泊セットのコンペだったのです
もしも今日100切りを達成し宴会で皆さんから祝福を受けたとしたら
その時のスピーチではお世話になった先輩の話をしよう
などと考えながらプレーが始まりました
1番2番3番ホールと大叩きもせず順調に進み
迎えた4番ホールでした
ほぼ真っ直ぐなパー4のミドルホール
気持ちの良い天気と綺麗に整備されたコースにウキウキとプレーをしています
ティーショットは真っ直ぐ飛びました
同伴者からは「ナイッショー!今日いち~」の声
今日一番の素晴らしいショットということです
ティーグランドから200ヤードを指す目印の白い旗まで届いています
残りは160か150ヤードというところ
キャディさんもショットを褒めてくれて残りの距離を教えてくれます
「エッジまで145ヤードですピンは奥なので150ヤード打っても大丈夫ですよ」
そんなに細かく言われてもその通りに打てる技術はまだまだ持ち合わせていません
とはいえ今日は調子が良い
上手く2打目でグリーンを捉えることが出来る気がする
念願のパーが取れる気がする
9番か8番か・・・
縁起の良い末広がりの八だ!「キャディさん8番ください」
8番アイアンをしっかり握ってのセカンドショット
コレがまた素晴らしい放物線を描いてグリーンに一直線で飛んでいきます
グリーンに乗れ!乗れ!の~れ~!!
願い通りにグリンーンオン
に見えた瞬間ポーンと跳ねるボールがかすかに見えたのです
「グリーンに残っていれば良いけど・・・グリーンの奥は崖です」
キャディさんの声は冷たく感じました
たいていの場合「○○していれば良いけど」はそうなってないことが多いのです
はやる気持ちを抑えてグリーンへ到着
ボールが有りません
そのままグリーンを縦断してボールの行方を確かめます
自分のボールは見える範囲にはありません
視界には大きな池が見えます
グリーンの先は崖になっていて斜面は池へとつながっている様です
「池ポチャか・・・」
崖の縁から下を見降ろします
結構な崖です
なんと池には入っておらず斜面の途中に留まっていました
キャディさんは無理しないでと言っています
高さ的には3メートルほど
斜面の角度的にはかなりきつい斜面に自分のボールが留まっていたのです
池を挟んだ反対側には別のホールがありプレイヤーが数人見えています
覚悟を決めて斜面をカニ歩きしながら降ります
足場を固めてスタンスに入ります
右側に重心がかかり過ぎると転がって池へ一直線というわけです
左足の膝は完全に折り曲がった態勢です
クラブを短かめにしっかり握り
斜め上5メートル打つイメージを持って打ちました
これがまた凄く上手く打てたのです
ボールは綺麗にイメージした方向にふんわりと飛んでいきます
頭上のグリーンでは
「お~!」という声
きっと良いところに落ちていてパーが取れるのかもと思っています
とにかくボールの行方を確認しようと
はやる気持ちで急斜面を登るべく前屈みになり右足を踏み出したその時です
左足ふくらはぎにパチーンと音がしました
池の反対側からボールが飛んできて当たったと思いました
首だけ振り向いて池の反対側を見ると先ほどのプレイヤーが数名ほぼ同じ場所にいます
誰もこちらを向いていません
誤ってこちらに打ってしまったのなら「ファ~」とか何とか言えよ
そう思いながらも今はボールの行方です
パーを取れるかどうかなのです
痛みはありましたがとにかくグリーンが見えるところまで登ってきました
カップ脇50㎝の位置に自分のボールがあるじゃないですか
同組の皆さんからの拍手で迎えられます
まるでトーナメントの最終日18番ホールのようです
キャディさんがパターを持ってきてくれて一言「ナイスオンですね」
アイアンとパターを交換してしっかりと右手に握ります
さぁパーパットです
今日は100切り出来そうです
そうなことを考えながらグリーンに歩き出そうとします
ところが歩けません
歩けないどころか立っていられません
突然左足が無くなった感覚で倒れてしまったのです
意味がわかりません
倒れてしまった恥ずかしさから急いで立ち上がろうとするも
左足は全く動かないので立ち上がることも出来ません
私は晴天の空の元
キレイに整備された芝生の上で
うつ伏せに倒れながら草の匂いを嗅ぐしか出来ることはありませんでした
つづく
ページ作成日 2022-07-30
- 2024年12月(0)
- 2024年11月(0)
- 2024年10月(0)
- 2024年09月(2)
- 2024年08月(1)
- 2024年07月(0)
- 2024年06月(0)
- 2024年05月(1)
- 2024年04月(0)
- 2024年03月(0)
- 2024年02月(0)
- 2024年01月(0)
- 2023年12月(1)
- 2023年11月(0)
- 2023年10月(0)
- 2023年09月(0)
- 2023年08月(0)
- 2023年07月(2)
- 2023年06月(0)
- 2023年05月(0)
- 2023年04月(0)
- 2023年03月(1)
- 2023年02月(1)
- 2023年01月(2)
- 2022年12月(0)
- 2022年11月(1)
- 2022年10月(1)
- 2022年09月(1)
- 2022年08月(2)
- 2022年07月(1)
- 2022年06月(1)
- 2022年05月(1)
- 2022年04月(1)
- 2022年03月(3)
- 2022年02月(0)
- 2022年01月(2)
- 2021年12月(1)
- 2021年11月(1)
- 2021年10月(1)
- 2021年09月(1)
- 2021年08月(2)
- 2021年07月(1)
- 2021年06月(1)
- 2021年05月(1)
- 2021年04月(2)
- 2021年03月(1)
- 2021年02月(1)
- 2021年01月(1)
- 2020年12月(2)
- 2020年11月(2)
- 2020年10月(1)
- 2020年09月(1)
- 2020年08月(2)
- 2020年07月(2)
- 2020年06月(1)
- 2020年05月(1)
- 2020年04月(3)
- 2020年03月(2)
- 2020年02月(2)
- 2020年01月(2)
- 2019年12月(2)
- 2019年11月(1)
- 2019年10月(1)
- 2019年09月(2)
- 2019年08月(1)
- 2019年07月(2)
- 2019年06月(2)
- 2019年05月(2)
- 2019年04月(2)
- 2019年03月(3)
- 2019年02月(5)
- 2019年01月(5)
- 2018年12月(8)
- 2018年11月(1)
<< | 2024年12月 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | |
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | |
8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | |
15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | 21 | |
22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | 28 | |
29 | 30 | 31 |